サウナは頭皮や髪の健康にとても役立つものです!
しかしサウナの入り方によっては頭皮や髪にダメージになることもあります。
本記事は私が美容師目線でのサウナの入り方と注意すべきポイントを解説していきます◎
大事なポイントをおさえて、サウナを健康と美容に活かしましょう!
サウナは頭皮や髪に悪い?
サウナは頭皮や髪に悪いと言われることもありますが、そんなことはありません!
サウナに入ると頭皮の血行が活性化され、フケやかゆみが改善されたり、抜け毛・薄毛予防につながります◎
サウナに入る習慣をつけていくと健康な髪の毛が生えてきます。
サウナの嬉しい効果を得るにはいくつかの注意したいポイントがあります!
やみくもにサウナに入るとかえって頭皮と髪にダメージになる可能性もあるので気をつけましょう。
サウナで頭皮や髪をダメージさせないために気をつけたいポイント8選
サウナの前には髪を濡らさない
サウナの前には必ず身体を洗うと思いますが、髪は濡らさない方がサウナでのダメージを予防できます!
髪は濡れている状態が一番ダメージしやすく、乾いている状態の約3倍弱いと言われています。
濡れた髪の毛は簡単に切れたり伸びたりします。
また髪の毛の主成分であるタンパク質は様々な結合から形作られていて、その一つである水素結合は髪に水分が含まれると切断され、水分が乾燥すると再結合するという性質があります。
濡れた髪は水素結合が切断されている、とても不安定でデリケートな状態になるのです。
湿気で髪のうねりが出たり、半乾きで寝ると寝癖がついたりするのも水素結合が関係しています。
また濡れた髪は表面のキューティクルも開いて無防備な状態になるので、
- サウナハットをかぶる時
- 髪を結ぶ時
- 外気浴で寝転ぶ時
などの物理的な刺激も、髪が濡れているだけでダメージにつながります!
サウナハットは必須でかぶる
サウナハットは必須でかぶりたいアイテムです。
私もサウナに入るときは必ずサウナハットをかぶります!
サウナハットはサウナの熱や乾燥から頭と髪の毛を守る役割があります。
サウナ室では上に行くほど熱い空気がこもりやすいので、のぼせを防止して適切な時間をサウナで過ごすためにもサウナハットはかぶるようにしましょう。
ロウリュやアウフグースでは熱い蒸気で耳が痛くなるのを防げます!
深めのサウナハットをかぶれば、周りの気配を遮断できてよりサウナに没入できるよ◎
サウナハットは心身ともにリフレッシュするためにも役立つアイテムです!
水風呂で髪が濡れないように気をつける
水風呂の水で頭皮と髪を濡らさないようにしましょう。
水風呂に頭をつけることはご法度の施設がほとんどですが、かけ水の時にも水風呂の水を頭にかけるのは控えましょう。
多くの人が利用する温泉や銭湯などの施設では、水風呂の消毒・殺菌のために塩素が使われています。
感染症予防には必要不可欠な塩素ですが、髪の毛と頭皮には大きなダメージです!
塩素の強い酸化作用は、髪の毛のタンパク質を破壊したり、キューティクルを剥がす作用があります。
プールや海水で髪の色が褪色してしまうのも塩素などの消毒剤が関係しています。
特に、ヘアカラーしたての髪の毛は水風呂に浸かると一瞬にして色落ちしてしまうので注意しましょう。
ヘアカラー同様、パーマや縮毛矯正後の髪の毛も、ごわつきやパサつきの原因になるので水風呂の水で髪を濡らすのは避けましょう。
温泉のアルカリ成分にも髪の毛をダメージさせてヘアカラー色落ちさせる作用があります。
髪を結んでサウナに入る方は、気づかずに毛先が水風呂や温泉についてしまったということもあると思いますが、髪のダメージを防ぐために意識して毛先までしっかり留めるように結びましょう◎
また塩素は頭皮にも大きなダメージがあります。
塩素は頭皮の常在菌も殺菌するため、乾燥やかゆみ赤みなどの皮膚トラブルにつながります。
薄毛や抜け毛の原因にもなるので、気になる方は水風呂で頭からかけ水をするのは避けましょう。
シャンプーの前にシャワーでしっかり頭皮の汗を流す
サウナでたくさんかいた汗を洗い流すときは、まずはじめにしっかりシャワーのみで流すことを意識しましょう。
汗は水溶性なのでシャンプーやボディーソープを使わなくても水だけでしっかり落ちます!
サウナ後のデリケートな肌をシャンプーやボディーソープで洗いすぎてしまうと、かえって乾燥してしまうので、事前にシャワーでしっかりと予洗いをしましょう◎
シャワーはぬるめの温度に設定する
シャワーの温度は37〜38度のぬるま湯が最適です。
38度は人肌より少し熱めくらいのお湯です。
銭湯施設のほとんどの洗い場などは正確な温度がわからない場所が多いので、38度を感覚で覚えておけると便利です◎
40度を超える熱めのお湯は、頭皮の必要な皮脂が余分に流れ出て乾燥を招きます。
38度くらいのぬるま湯が、汗とともに頭皮にかいた皮脂をきれいに洗い流せる温度になります。
また、熱いお湯は髪の内部のカラー染料も流れ出てしまうのでヘアカラーの色落ちも早まります。
ヘアカラーの色落ちを防ぐためにはなるべく冷たい水で流すことに越したことはありません◎
先に38度のお湯で流して、トリートメントを流すときはもう少し温度を下げるなどの工夫も◎
洗浄力の優しいシャンプーで洗う
サウナでたくさん汗をかいた後はさっぱりする強めのシャンプーで洗いたくなると思いますが、なるべく優しいシャンプーで洗いましょう◎
サウナ後に洗浄力の強いシャンプーで洗ってしまうと頭皮の水分と油分のバランスが崩れ、乾燥を招いたり炎症やかゆみのもとになったりします。
アミノ酸由来の洗浄成分でつくられているシャンプー剤などがおすすめです。
アミノ酸系のシャンプーは、洗浄力がマイルドで、泡立ちが良く髪を守りながら汗や汚れを十分に落としてくれます◎
より洗い上がりのスッキリ感が欲しい場合は、炭酸シャンプーがおすすめです。
炭酸効果で汚れを浮かしてスッキリ洗い上がります!
炭酸シャンプーは、酸素の巡りを良くして血行を促進する効果もあります。
炭酸シャンプーは男女問わず使えて、気軽に頭皮ケアができるので私も常備してます◎
タオルドライをしっかりする
サウナから上がった後はタオルドライでしっかり髪の水分を吸い取りましょう。
タオルドライは、この後につける「アウトバストリートメントの効果を高めるため」と、「ドライヤーの時間短縮で乾燥・ダメージ防止」の役割があります。
また、髪が短い方は浴室やサウナで使ったタオルで身体も頭も拭いて済ませるという方もいるかもしれませんが、これはあまりおすすめしません。
サウナで使ったタオルは、しっかり洗ったとしても塩素や温泉のアルカリ成分が残っている場合がほとんどです。
塩素が残ったタオルでタオルドライをすると、知らず知らずのうちに頭皮に雑菌が繁殖する恐れがあり、髪もダメージします。
なるべく乾いた清潔なタオルで、しっかり頭皮と髪の水分を拭きとることが大事だね!
ドライヤーの前にアウトバストリートメントをつける
ドライヤーの前には、オイルやミルクなどのアウトバストリートメントをつけましょう!
引っかかりや手触り指通りが気になる方はオイルタイプがおすすめです。パサつきや広がり・うねりが気になる方はミルクタイプがおすすめです◎
アウトバストリートメントをつける前とつけた後はしっかりブラシやコームでコーミングをして、つけムラを無くしましょう。
オーバードライに気をつけてしっかり乾かす
髪を乾かす時は濡れているところがなくなるまでしっかり乾かすのが基本です!
髪表面のキューティクルはドライヤーで丁寧に乾かすことによってきれいに閉じてくれます。
キューティクルがきちんと閉じているとダメージしづらく、引っかかりやパサつきがなくなり髪にツヤが出てきます。
半乾きの状態から自然乾燥してしまうとキューティクルが閉じないまま髪の内部の水分が蒸発して、パサついてツヤのない髪に仕上がります◎
キューティクルが開いているとバリアが機能しないので、ヘアカラーの色落ちもしやすく、どんどんダメージしていきます。
ドライヤーで乾かしすぎると必要な水分まで乾燥してしまうオーバードライの状態になり、髪が硬くなってごわつきの原因になるので注意しましょう。
乾かした後の髪を握ってみて少し冷たく感じるくらいがベストです!
まとめ
サウナで頭皮や髪をダメージさせないためにはサウナの前、サウナ中、サウナの後それぞれに気を付けるポイントがあります!
細かいことのようですが、やるのとやらないのではサウナで得られる美容効果にかなりの差がつきます!
せっかくサウナが好きであれば、それを活かして健康できれいになるに越したことはありません。
どれも難しいことではなく意識していれば自然と身につく習慣なので、ぜひ次のサウナから積極的に取り入れてみてください!